ウイクラでスパレッティのゼロトップ戦術を再現【4-2-3-1】

サッカー界で名将と呼ばれる監督達の戦術をウイニングイレブンクラブマネージャー(通称ウイクラ)で再現する」という自己満足企画。

今回は4-4-2でクロスを多用する監督の戦術を取り上げようと考えてたのですが、世代交代のミスにより「即戦力として使えるCFがいない」という状況になってしまいました。

センターフォワードがいない・・・

即戦力のセンターフォワードが0人

ターゲットとしてトップを張れる選手がゼロ

トップが・・・ゼロ・・・

ゼロトップがあるじゃないか!

というわけで、今回は「ルチアーノ・スパレッティ監督」のゼロトップ戦術の再現を目指します。

スパレッティのゼロトップ戦術とは

スパレッティ監督がローマを率いていた2005-06シーズン、モンテッラをはじめとしたFW陣の相次ぐ怪我により、純粋なフォワードの選手が1人もいないという窮地に陥りました。

そこで苦肉の策として考案したのが「1.5列目からのチャンスメイクで持ち味発揮する、トップ下が本職のトッティを1トップに置く」というシステムです。

そうなんです。

スパレッティ監督のインタビュー記事にも書いてありましたが、ゼロトップという戦術は「狙っていたのではなく、不測の事態から試してみたら想像以上に上手くハマった」という奇跡の戦術なのです。

ゼロトップシステムの特徴

・攻撃時、トッティが中盤に下がることにより相手CBのマークをぼかしてディフェンスラインが浮く。

・トップ不在により浮いたディフェンスラインの裏を目掛けて2列目の選手(ペロッタ、マンシーニ、タッディ)が飛び出す。

・トッティを追い越して入れ替わるように飛び出した2列目の選手に、中盤に下がったトッティからの展開でゴールを狙う。

図にするとこのような動きとなります。

■基本フォーメーション 4-2-3-1

■攻撃時 4-2-1-3

このように4-2-3-1から一時的に4-2-1-3のような形に可変するのが特徴ですね。

今でこそ「ゼロトップ」や「可変式システム」という言葉は一般的になっておりますが、当時は聞いたこともない言葉でしたので「ローマがなにやら斬新なサッカーをしているな」という印象を受けたことを覚えていますね。

また、「ゼロトップ」というシステムは前例がなかったため、戦術大国イタリアでも守備の対応が出来ず、このシステムを採用したスパレッティ・ローマは破竹の11連勝を記録しました。

その後も2年連続でチャンピオンズリーグベスト8まで導くほどの成功を掴んだスパレッティ・ローマ。

このときのローマは「セリエAで最も美しいサッカーをしている」と世界中から称賛を浴びるほどの成功を得てスパレッティ監督の評価も上がったようですね。

ゼロトップシステムが成功した理由

この「ゼロトップシステム」の成功は、トップ下としてのキープ力と展開力を持ち、さらに純粋なFWとしての仕事もハイレベルで対応可能なトッティがいたからこそとなります。

当時のサッカー雑誌で「ミステルから1トップを頼まれたときは、チームのため、ミステルのために迷わず快諾したよ」と話していたトッティのインタビュー記事を読んだときは

「トッティかっこえー!」

となりましたね。

ただ、この「ゼロトップ戦術」はトッティがいないと機能しないといわれています。

私のウイクラチームにはトッティはおりませんので機能させることが出来るのか不安もあります。

でも、このような斬新な戦術、特徴のはっきりとした戦術こそがウイクラ戦術再現のモチベーションとなりますので色々と試しながら頑張ります。

スパレッティのゼロトップシステムを再現

まず、今回の「ゼロトップシステム」で一番重要なことは

1トップ(ゼロトップ)をどうするかです。

はっきり言って、1トップ(ゼロトップ)を設定できればほぼ完了です。

逆に1トップ(ゼロトップ)の設定が出来ないとどうにもなりません

※ウイニングイレブンシリーズでは、ポジション配置時に最低1人はCF、ST登録の選手を置く必要がありますのでフォーメーション形式上のゼロトップは出来ません。

今回のゼロトップ戦術再現に向けて、幾つかの作戦を練ってみましたのでご紹介させていただきますね。

まず試してみたのはコチラ

ゼロトップ作戦 FILE No,1

アイデア

・1トップを下げてST登録にする

・1トップにはST適正のある選手を置く

・2列目の配置を限界まで上げて飛び出しの機会が増えるようにする

結果

普通の4-2-3-1とほぼ変わりませんでした。

1トップの動きは少し下がり目になっているような印象もありますが、ゼロトップというほどではありませんでした

つぎに試したのがコチラ

ゼロトップ作戦 FILE No,2

アイデア

・1トップはOMFになるまで下げる

・サイドはWGになるまで上げる

これだけでは「いびつな4-4-2」「ゼロトップ気味の4-3-3」となりますね。

また、スパレッティ・ローマは守備に回ったときは4-4-2のブロックを作りますので、このままでは色々と問題があります。

というわけで、もう少し手を加えてみました。

追加アイデア

・1トップ(OMF)は相手CBをマンマーク設定

・WGは相手サイドハーフをマンマーク設定

こうすることにより

1トップ(OMF):守備時、相手CBをマークするために高めのポジションを維持する→結果的に1トップになる。

サイド(WG):守備時、相手SMFをマークするために低めのポジションを維持する→結果的に4-4のブロックに加わる。

理屈上はこのような形になるはずと考えてみました。

結果

試合の局面によっては守備時は4-5-1、攻撃時は4-2-1-3になるときもありました。

でも、WGが下がらないことも多く、よくわからないシステムになってしまいました。

トッティがいるからこそのゼロトップ戦術

世界中が驚いた斬新な戦術だけあって、ゲームでの再現は難しいことに気付きました。

でも、ここまで試した以上は、なんとか形にしたいところです。

煮詰まった私は「何かヒントになるようなことはないかな」と、当時の試合動画を何試合も見直して研究しました。

そして、ひとつの答えを見つけました。

トッティのプレースタイルです。

高い得点力もさることながら、次のプレーを高い精度で予測する能力にも長け、高度なテクニックと創造性で正確なパスを出したりポストプレーをすることでアシスト役もこなせる。逆足やアウトサイドの精度も非常に高く、微妙な蹴り方でボールの軌道に変化を付ける事も得意とする

出典元:Wikipedia

そうなんです。

「高い得点力」

「高度なテクニックと創造性で正確なパスを出したり」

「ポストプレーをすることでアシスト役もこなせる」

こんなことが出来る選手はトッティしかおりません。

そして、ゼロトップ戦術のトッティに近づけるためには、ポジション云々ではなく「プレースタイル」から考える必要があることに気付きました(超重要

戦術設定、フォーメーション

スパレッティ・ゼロトップ戦術の再現を目指して設定した戦術、フォーメーションの完成形はこちらです。

■システム:4-2-3-1

※1トップはSTで「チャンスメーカー

※2列目は「2列目からの飛び出し

※ボランチはCMF

戦術
攻撃タイプ カウンター
ビルドアップ ショートパス
攻撃エリア 中央
守備タイプ リトリート
プレッシング アグレッシブ
攻守レベル 攻撃的1~2
戦術オプション
ポジショニング フォーメーション重視
サポート距離 普通
攻撃人数 多い
追い込みエリア サイド
ディフェンスラインの高さ 高い
コンパクトネス 普通
守備人数 少ない
オフサイドトラップ OFF

スパレッティ・ゼロトップ再現のポイント

普段は守備から設定していきますが、今回は攻撃戦術メインで設定していきます。

重要な項目ごとに説明していきますね。

ゼロトップ戦術に再現に向けてのプレースタイル設定

■1トップの選手は「ST登録」にして「チャンスメーカー持ち」にします。

■中盤に下りてくる機会を少しでも増やすためにポジション配置も下げ気味にしております。

今回のゼロトップ戦術の鍵になるのは1トップを「チャンスメーカー持ちにする」となります。

今回の設定時はチャンスメーカー持ちが「ロス・バークリー」しかおりませんでしたので、トッティとはタイプが異なるとは思いましたがトッティ役はロス・バークリーに託します。

また、同じ「チャンスメーカー持ち」でも、運動量の差からなのか「選手によって動きが異なる」のがウイイレシリーズの奥深さです。

今回は1人しかチャンスメーカー持ちの選手がおりませんので比較は出来ませんでしたが、今後の機会で検証していきます。

チャンスメーカーの特徴

前線からボールをもらいに来て、攻撃の組み立てに参加します。

中盤に下がり組み立てに参加する1トップ(赤丸)の図

パスが受けやすい位置にすーっと下がる動きをしてからのダイレクトお洒落パスが巧みです。

■2列目の選手は「2列目からの飛び出し持ち」にします。

2列目の3人には1トップを追い越す動きを頻繁にしてもらいたいので、全員を「2列目からの飛び出し持ち」にしたいところですね。

ちなみにトップ下だけは「ボックス・トウ・ボックス」にして「ペロッタ」のように守備も期待できる運動量が豊富な選手にするのも良い感じでした。

2列目からの飛び出しの特徴

攻撃時には常にゴール前に出ることを常に意識します。

中盤に下がった1トップ(赤丸)が抜群のキープ力で相手をおさえながら2列目(白丸)が狙っている裏のスペースにパスを送る瞬間の図

■ボランチの1人は「ボックス・トウ・ボックス」にします。

ボランチ「アクイラーニ」の攻撃参加も多いスパレッティ・ローマですので、ボランチの1人はCMFの「ボックス・トウ・ボックス」にして前への攻め上がりを期待します。

ボックス・トウ・ボックスの特徴

フィールドの隅から隅まで動き回り、攻守に貢献します。

攻撃エリアの設定でゼロトップらしさを増やす(重要)

ゼロトップを再現するため、1トップが中盤まで下りてくるようにするために1トップの選手はチャンスメーカー持ちにしました。

でも、チャンスメーカーにすれば中盤に下がるわけではありません(超重要

チャンスメーカー持ちの選手がボールをもらいにくる動きをするのは、あくまでも「前線の選手がパスをもらいにいけばチャンスを作れそうな場面」だけとなります。

同じ設定をしていても、サイドからの攻撃をしているときは、通常の1トップと同じように裏へ抜ける動き、クロスのターゲットになるような動きを繰り返します。

というわけで「攻撃エリア:中央」にして「中央でパスをつなぐ機会」を増やすことにより「1トップが中盤まで下がる動き」を多くします。

完全に中盤の選手として組み立てに参加している1トップ(赤丸)の図

ただ、スパレッティのローマはビルドアップ時、サイドバック経由でサイドから展開することが多いです。

でも、「攻撃エリア:サイド」にすると「ゼロトップらしさ」は出せませんし、ショートパス設定にしているので崩しもままなりません。

というわけで、ポジション配置を大きくサイドに開いて、サイドの選手が中央に寄り過ぎることがないようにして、サイドからの攻撃も増えるようにバランスの良いポジション配置を作ってみました。

リトリート&カウンターで攻撃スペースを作る

1トップの選手が中盤に下がり、2列目の選手が裏を狙うのがコンセプトの「ゼロトップ戦術」ですので

相手ディフェンスラインの裏に攻撃スペースを作り、速い攻撃を仕掛けることが必要です。

というわけで「守備タイプ:リトリート」にして相手を引き込みます。

そして「攻撃タイプ:カウンター」にすることにより、前がかりになって空いた裏のスペースを狙っていきます。

さらに「攻撃人数:多い」「守備人数:少ない」にして、攻撃の選手は低い位置になりすぎないように設定しました。

こうすることにより、攻撃の選手は高い位置取りをするようになり、人数をかけた速いカウンターをする機会を増やします。

また、流動的な攻撃と称賛されることが多かったスパレッティ・ローマですが、直線的な速い攻撃をするために「ポジショニング:フォーメーション重視」にします。

流動的な美しい攻撃は追い越しや多数の選手の攻め上がりで作る方向にします。

■スパレッティ・ローマの守備

リトリート」にしますので守備は若干不安定となります。

また、2列目はもちろん、ボランチとサイドバックも攻め上がることが多い戦術ですので、この戦術はカウンターに脆い部分があります。

でも、実際のスパレッティ・ローマもチャンピオンズリーグでマンチェスターユナイテッドに1-7という歴史的敗戦をしたりしていましたので、今回は守備の安定よりも「攻撃時の斬新さ」を取りました。

攻撃的で華やかだけど守備は危うい

これもローマの魅力だと個人的には思います。

スパレッティ・ゼロトップ戦術まとめ

思っていたよりも苦戦しましたが、なんとか形になりました。

今回の戦術は守備に不安がありますので、決して勝ちやすい設定ではありません。

でも、スパレッティが考案したゼロトップ戦術を参考にして「グアルディオラのゼロトップ」が生まれたように、ゼロトップ戦術に興味がある方に今回の記事が少しでも参考になると嬉しいです。

最後に

1トップが下がることにより相手CBのマークをぼかしてディフェンスラインが浮く。

トップ不在により浮いたディフェンスラインの裏を目掛けて2列目の選手が飛び出す。

ことが狙いの「ゼロトップ戦術」

リアルサッカーではディフェンスラインが混乱を招く斬新な戦術ですが・・・

ウイクラのAIに効果はあるのだろうか

という根本的な部分に最後になって気付きました_| ̄|○

スパレッティ・ゼロトップ風の試合動画

ゼロトップ戦術を堪能するために戦力差が低めの相手を選びました。

動画を撮っていない試合のときに限って格好いい展開をするのが本当に悲しいです(´;ω;`)

もっと頑張りますm(_ _)m

■可変式システムに興味がある方にはコチラの記事もおすすめです!

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