【ウイクラ】無敗優勝をしたときのアーセン・ベンゲルの戦術を再現

「サッカー界で名将と呼ばれる戦術家達の戦術をウイニングイレブンクラブマネージャー(通称ウイクラ)で再現する」という自己満足企画。

今回は、コメント欄からリクエストをいただいていた「アーセン・べンゲル監督」を取り上げさせていただきます!

今季限りで22年間にも及ぶ長期政権に終止符を打ったベンゲル監督。

どの時代のアーセナルを取り上げるか迷いましたが、個人的に思い入れが一番強い

2003-04シーズン「インビジブル(無敵)」と呼ばれ無敗優勝を飾ったときのアーセナルを再現いたします!

そこで、今回の戦術再現に向けて本棚に眠っていた「ベンゲル・ノート」を引っ張り出して久しぶりに読み返してみました。

Most inportant thing detail

「一番大事なことはディテールである」

ベンゲル・ノートに書いてあるこの言葉を忘れずに細かいところまで徹底して再現していきます!

ベンゲルの戦術的特徴

まず、無敗優勝を飾ったときのアーセナルの個人的な印象をピックアップしてみます。

・次々と選手が飛び出してくる流動性のある動き

・ダイレクトパスとスルーパスを多用したパスワーク

・流れが途切れないスピーディーで連動した攻撃

当時のプレミアリーグといえばロングボールとクロスを多用した大味な攻撃をするチームがまだまだ多かった時代。

華麗なパスワークとスピード感のあるアーセナルの試合は観るのが本当に楽しみでした。

その魅力的な攻撃を作る鍵となりそうなことがベンゲル・ノートに記されていましたのでご紹介させていただきます。

攻撃時のポイント

①ボールを取ったら爆発的な力で前に飛び出す

②シンプルかつダイナミックな展開で攻める。

③FWに対して斜めのパスを出す。

④2列目からMFがFWを追い越して飛び出す。

⑤攻撃はサイドから

はい。いたってシンプルです

どちらかというとベンゲル監督は戦術家というよりも、選手を育成して能力を引き出しながら、チームのバランスを取ることに長けている監督というイメージがあります。

ガチガチの戦術家と呼ばれる監督達が短期政権で終わることが多い中、ベンゲルやファーガソンのような監督が長期政権を築けたのは、戦術よりも大切なことをチームに植え付けられていたからなのかもしれませんね。

無敗優勝を飾ったときのアーセナル

フォーメーションはこのような形が多かったです。

ベンゲルといえば、やはり4-4-2フラット(後期は色々なシステムを採用しています)

縦関係のFWは、ベルカンプが下がり目で1.5列目のような動きをするので4-4-1-1と表記されることもありましたね。

ここからの動きは下記のような形が多くなります。

アンリが左に流れることでスペースを空ける

空いた中央のスペースにピレスが侵入する

ピレスの空けたスペースをコールが突く

リュングベリは縦を突いたり中に切れ込む

ヴィエラがタイミングよくゴール前に飛び出す

ベルカンプは自由に動いてチャンスメイクからフィニッシュまで絡む

このような自由度の高い連動した動きを、スピードに乗った流れの中で繰り出していくのが当時のアーセナルスタイルとなります。

こうして文章にすると何てこともない攻撃に感じるかもしれませんが・・・

実際のアーセナルの攻撃はとんでもなく素晴らしかったです!

今、書きながら当時のアーセナルを思い出すだけで、ちょっと心が躍ってしまいますからね。

ベンゲル中期以降のアーセナルは、ポゼッションを重視した試合運びが増えたような印象もありますが、スピード感のあるダイナミックな攻撃を繰り出していた頃が個人的には好みです。

ちなみに、ベンゲル・ノートにはこのような言葉も記されていました。

pass should be future,not past,not present

「パスは未来へ出すものだ。過去でも現在でもない」

素敵な台詞です。

あえて抽象的な表現を選ぶことで、選手の動きを縛ることなく自由な攻撃を引き出せていたのかもしれませんね。

カウンター&ショートパス&サイド設定の問題点

それでは、ベンゲル監督の戦術再現に入ります。

ベンゲル・ノートに記されていた攻撃時のポイントにもあるように、当時のアーセナルは「爆発的な力で前に飛び出す=縦に速い攻撃」が持ち味となります。

そしてグラウンダーのパスを多用したコンビネーション。

攻撃エリアはサイドから。

というわけで戦術設定は「カウンター&ショートパス&サイド」にしたいところですが・・・

この設定だと問題があるのです

カウンター設定の場合、前線の選手は下図のような「縦に直線的な動き」をすることが多くなりますよね。

4-4-2の場合、直線的な動きを生かして「サイドにボールを展開してからのクロス」「サイドハーフとサイドバックの連携でサイドを突破してからのクロス」という攻撃が増えてきます。

もちろん、これはこれで良いのですが、このような攻撃ならロングボール設定にしたほうが効果的です。

そして、何よりも

この単調な攻撃だけではアーセナルらしさを感じられません!

あの頃のアーセナルにはもっとこうリズムがあって、流れるような動きでクロスオーバーをして、ダイレクトのショートパスをばんばん繋いで・・・(上手く説明できません)

それなら、ポジショニングを「流動的」にすればとも思いましたが、選手の動きの幅は増えても、サイド突破からのクロス狙いが多いのは変わりませんでした。

サイドを起点としたショートパス&カウンターで流動的な攻撃を作る方法

なかなか思うような攻撃の形が作れず数週間が経ちました。

アーセナルをやるなら最高の選手でと揃えた選手達は年齢を重ね、そのときのメンバーは全員引退しています(泣)

それでも何とか再現したい一心で試行錯誤をしていたとき、試合開始前に表示される攻略ヒントがふと目に止まりました。

攻略ヒント

攻撃エリアが中央の時にショートパスに設定するとチャンスが生まれやすくなります

そうだ!

サイドにばかりこだわっていたけど、中央にすれば攻撃の形が変わるんだった!!

というわけで攻撃エリアを中央にして試してみると、CFへのスルーパスやサイドハーフからの斜めのパスといった望んでいた形が増えてきました。

直線的だった動きから斜めの流動的な動きになることで、華麗なパスワークも増えて良い感じです。

ベンゲル・ノートに書いてあることにこだわり過ぎて、こんな簡単なことを見落としてしまっておりました(泣)

でも、数試合してみると、また新たな問題に気付きました。

攻撃エリアを中央にしたことによりサイドハーフが中に寄りすぎる局面が増えて、攻撃エリアが渋滞するようになったのです。

コンパクトネスを狭くしていたので、さらにその傾向が強まっている印象です。

でも、守備を考えるとコンパクトネスは狭いのままでいきたい。

そこで編み出した答えがこちら。

ポジション配置をワイドにするです。

シンプルな解決策ですが、サイドの選手をワイドに配置することによりバランスの良い攻撃が作れるようになりました。

スタートポジションをサイドにしてタイミングよく中央に攻め込む攻撃は、あの頃のピレスやリュングベリっぽくもありますからね。

ただ、この設定はスパレッティ監督の戦術再現記事でも試していたことに後になって気付きました。

毎日、色々な戦術設定を試しているので過去の設定方法を忘れてしまうことが増えてきているんですよね。

今度、今まで設定した戦術のまとめ記事を作ってみたいと思います。

爆発的な力で前に出るカウンター攻撃を作る方法

やっと攻撃の形が見えてきましたので次に進みます。

あの頃のアーセナルを再現するのなら絶対に再現しなくてはいけないポイント

次から次へと前に飛び出してくる勢いのある攻撃です!

ベンゲル・ノートにも「ボールを取ったら爆発的な力で前に飛び出す」とあるように、スピードに乗った攻撃でどんどん追い越していく動きは、文字通り爆発的な破壊力を持っていましたよね!

なんとしても、あの勢いのある攻撃を作りたい。いや、作らねばなりません!

その結果がこちらです。

攻撃人数:多い

守備人数:少ない

攻守レベル:超攻撃的

守備タイプ:フォアチェック

だけど

ディフェンスライン:低い

攻撃人数と守備人数の組み合わせは毎回悩みどころですので今回も色々と試しました。

本当に様々な組み合わせパターンを試してみましたが、やはり速いカウンター攻撃を狙うときは「攻撃人数:多い」「守備人数:少ない」にしたときが一番しっくりきます。

そして、爆発的な上がりを作るために「攻守レベルの設定」も忘れてはいけません。

なるべく速い段階で2列目の選手を上げていきたいので「超攻撃的」にするわけですが、当然ながら守備のリスクが増えてしまいます。

ですので、バランスと取るために「超攻撃的&フォアチェック」で前への意識を持ちながら、ディフェンスラインは「低い」にするという矛盾ともいえる設定にしてみました。

他にも色々な組み合わせを試してみたのですが「速い攻撃」「2列目の選手の爆発的な上がり」が一番しっくりくるのが今回のフォーメーションではこの設定です。

あと、細かいことですが、今回の設定ではサポート距離を「遠い」にすることで速い攻撃を仕掛けやすくなりました。

すべての設定で何試合も試したので間違いはないはずです。

効果的なカウンター攻撃をしかけやすい守備を作る方法

ベンゲル・ノートには「ディフェンスのポイント」も記されていましたので、こちらもご紹介いたしますね。

ディフェンスのポイント

①チーム全体のポジションに気をつける

②チーム全体でプレスをかける

③ラインをコンパクトに保ち、ひとりの選手が動いたらそれに対応してポジションを補正する。

④チーム全体が横に広がらずに、内側に絞る。

⑤長いボールを蹴らせないように、ボールを持った選手にはしっかり寄せる

いわゆるゾーンディフェンスの基本になりますね。

ラインは少し高めに設定しているようですが、ボールを持たれて前を向かれたときはリトリートが基本です。

現代サッカーのハイプレス戦術とは異なりますね。

今回は速い攻撃を仕掛けるために「ディフェンスライン:低い」にして相手陣内に効果的なカウンターを仕掛けやすいスペースを作れるようにしてみました。

ただ、ライン設定は低くしていても「超攻撃&フォアチェック」にしているので絶妙なライン設定が作れている気がします。

他にも色々と試してみましたが、ショートパスでの速い攻撃をするには、この設定はオススメですよ。

個人的ベストゴール

いつものように局面ごとに解説するようなポイントがありませんでしたので、今回の設定での個人的ベストゴールを紹介させていただきます。

GKからサイドに展開、リュングベリ役からベルカンプ役へ斜めのパスが通る場面
※雰囲気を出すために「◯◯役」を外していきます。

ベルカンプからアンリへ絶妙な浮き玉スルーパス
ベルカンプがCBを引きつけ、その裏を斜めに飛び出すアンリの動きが巧みです。

完全に抜け出してスルーパスを受けるアンリ。逆サイドには猛スピードで走り込むピレス。相手GKはアンリのシュートを警戒した位置取りです。

アンリの切り返しからグラウンダーのクロス。するすると抜け出したピレスがクロスに合わせます。

アンリからのクロスにダイレクトで合わせたピレスのゴール
完璧な崩しです!アーセナルっぽさも個人的には感じられます!

まとめ

今回、ベンゲル監督のリクエストをいただいたときは、正直にいうと「楽勝かな」と思っていたのですが・・・

今までの再現記事の中で一番苦戦してしまいました!!

ベンゲル監督のようなシンプルで自由度の高い戦術をウイクラで再現するのは、実は一番難しいのかもしれません。

アーセナルは個人的にも思い入れがあるチームですので、細かいところまで徹底的に再現してやると強い気持ちを持って取り組んだのですが・・・

時間をかけた割には、記事にしてみると特別な戦術設定がないような印象もあります(泣)

でも、あの頃のアーセナルのような「速い攻撃を試したい方」「サイドを起点とした流動的な攻撃を試したい方」にはちょっとだけでも参考になるんじゃないかな個人的には思っています。

また、今回の設定での試合は楽しみながら観戦できました。

あの頃のアーセナルにどこまで近づけているかはわかりませんが、個人的にはかなり気に入っております。

いつか、レジェンドで「アンリ」「ベルカンプ」「ピレス」「リュングベリ」「アシュリー・コール」が出たら(そして獲得できたら)、しっかりと育てて、この戦術を試してみたいと思います!

PS:ヤヤ・トゥーレを獲得してセンターバックにコンバートしたかったです。

今回の戦術設定での試合動画

今回の戦術設定

戦術
攻撃タイプ カウンター
ビルドアップ ショートパス
攻撃エリア 中央
守備タイプ フォアチェック
プレッシング セーフティー
攻守レベル 超攻撃的
戦術オプション
ポジショニング フォーメーション重視
サポート距離 遠い
攻撃人数 多い
追い込みエリア サイド
ディフェンスラインの高さ 低い
コンパクトネス 狭い
守備人数 少ない
オフサイドトラップ OFF

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コメント

  1. S. Wada より:

    こんばんは。いつも当サイトを見てウイクラ 攻略を研究させて頂いております。
    もしよろしければ、2010年南アW杯の岡田監督の戦術を再現して頂けませんか?

  2. チョコ より:

    待ってましたー!
    久々の戦術再現ですね!

    なんか結果的に難度の高いリクエストになってしまったみたいですいません(><)

    これからも頑張ってください!
    戦術再現のまとめ記事も楽しみにしてます!

  3. ビエルサイユ より:

    >>S. Wadaさん
    コメントありがとうございます!!
    アプデ後は4-5-1が使えるようになったので2010年の岡田ジャパンが出来るかもですね♪
    今度、歴代の日本代表の戦術をウイクラで振り返るみたいな記事を書きたいなと思っておりましたので、そのときに試させていただきます(^o^)

  4. ビエルサイユ より:

    >>チョコさん
    お待たせいたしましたm(_ _)m
    せっかくいただいたリクエストですので中途半端な形にならないように頑張ってみたのですが、記事にするとなんてこともない印象になってしまい少し悲しいです。。

    でも、逆に考えるとシンプルで自由度の高い戦術で能力のある選手達のハーモニーを引き出すのがベンゲル監督なのかもですので、★7選手を上手く育成して揃えれば、もっと美しい攻撃が出来るのかもですね。

    まとめ記事も頑張ります!

  5. KGAA より:

    初めまして
    いつも参考にさせて頂いております。

    リクエストなのですが、よろしければ2014-15年シーズンのエンリケ監督率いるMSNバルサの戦術再現をお願いします。

    個人技頼みで難しい所もあると思うので出来る範囲で大丈夫ですm(_ _)m

  6. ビエルサイユ より:

    >>KGAAさん
    はじめまして!
    返信が遅れてしまい申し訳ございませんm(_ _)m

    エンリケのバルサは特徴がハッキリしていますが、能力が高い選手を揃えないと再現出来なそうですよね(^o^)

    今月は少し忙しいのですが、来月から更新数を増やしていきたいので少しお待ちください☆

    よろしくお願い致します!!

  7. みーthee より:

    こんばんわ。

    僕は札幌出身なので、今年好調なコンサドーレのミシャサッカーを是非とも再現してほしいです!

    ミシャの可変システムを是非お願い致します!

  8. ビエルサイユ より:

    >>みーtheeさん
    コメントありがとうございます(^o^)
    可変式は上手くいくと面白いのでやりがいがありますね♪
    少しお時間をいただくかと思いますが、今月から更新頻度を上げていきたいなと考えていますので少しお待ちくださいね(`・ω・´)ゞ

  9. mahhan より:

    楽しく読ませていただきました。
    ありがとうございます~っ。
    from mahhan

  10. keis より:

    久しぶりに覗かせて頂いたら、インビンシブル・ベンゲル時代の更新が!

    攻守バー+3(超攻撃的)に、ディフェンスライン「低い」の組み合わせとは!
    早速試させて頂き、動画も見ましたが、案外高いラインをキープしますね。新たな発見でした。

    私も改めてベンゲルサッカーの再現に火が付き、またあれこれ研究しております。
    ちなみにフレンドマッチは何試合でも遠慮なくどうぞ。
    ついでに協会の招待状も送らせて頂きますので、よろしければどうぞ!

  11. ジャイアントキリング大好き人間 より:

    お久しぶりです。ジャイアントキリング大好き人間です。
    先程アマチュア9に昇格しました。その時レンタルに出していたロニ ロデランが
    大活躍2回で総合値が9アップしました。これは、運なのでしょうか。そういうことなどの
    研究もお願いします。
    次の記事を心待ちにしております。

  12. ビエルサイユ より:

    >>keisさん
    返信が遅れてしまい申し訳ございませんm(_ _)m

    攻守バー+3(超攻撃的)に、ディフェンスライン「低い」の組み合わせ

    ここに気付いてくれて嬉しいです。他の方々がどこまで攻守レベルにこだわっているのかはわかりませんが、僕はウイイレ時代から攻守レベルを含めた戦術設定を考えるのがこだわりでした。

    今はちょっと他のゲームブログに集中するためにウイクラは休憩中ですが、今月末のアプデを確認して復活したいと考えています。

    ウイクラ戦術研究も再開したいと考えていますので是非またよろしくお願いいたします(^o^)

  13. ビエルサイユ より:

    >>ジャイアントキリング大好き人間さん
    沢山コメントをいただいていたのに返信が出来ず申し訳ございません。

    ジャイアントキリング大好き人間さんのように「ウイクラにハマっている方」とはもっと深く交流したいのですが、今は違うブログのことで頭がいっぱいになっており、ウイクラはちょっとお休みさせてもらっています。

    ただ、ウイクラは今後もずっとやっていきたいと思っていますので、アプデに期待して再開したいと考えています。
    リクエストをいただいていた戦術はきちんと覚えていますので、そのときにやらせていただきますm(_ _)m
    これからもよろしくお願いいたします(^o^)